JTの株主優待ではプルームテックのスターターキットが貰えるようで、JTの昔ながらの優待であるホームラン軒・冷凍ご飯・震災寄付のいずれかから選べるってことしか知らなかった私からすれば、喫煙キットが送られることがあるなんて非常にビックリしています。
日本株はやらないので株主優待というものを体験したことが無いですが、私の父が吉野家の大ファンで実家に居た頃よく優待券をもらって喜んでいた父の姿を思い出しました笑
ところで、プルームテックなんて知らないよ!という方のために補足しておくと、うっすら煙草の味がするほぼ無煙無臭の加熱式タバコです。これ本当に無臭なので非喫煙者の部屋で吸っても気づかれない程臭いをカットしている優れ物なんですね。(その分IQOSやグローに比べると味はかなり薄かったです)
そんな株主優待による物か定かでは無いですが、昨今スターターキットの転売が横行しているようで、メルカリなどのCtoC系のECサイトにはプルームテックが安値で叩き売りされているようです。(時期的にJTホルダーによるものと思われる)
賢明な投資家は喫煙なんてしない
さて、そもそも何故こんなことが起きるかと言えば、賢明な投資家は煙草なんてモノにお金は掛けないからです。機関投資家はさておき、個人投資家であれば入金力を最大化するために無駄な出費は慎むべきですし、配当再投資法などで長期投資を志すなら自ら寿命を縮めるような行為は避けるべきです。
とはいえ、JTなどのタバコ会社の株を持っているのに「自分ではタバコを吸わない」≒「自身は投資先の事業を応援しない」って不思議ですよね笑
でもこれ、何ら不思議なことではなく、純粋に儲かるビジネスに投資することと、個々人の価値観・感情が必ずしも一致していないだけですよね。(後述しますが、私も喫煙は猛反対ですがタバコ株は好きというかガッツリ投資してます。。)
かの有名なレイ〇ルズ・アメリカン(現在はBTIに買収されています)の役員は80年台、当時主力商品のCMを勤めていた役者から自身が喫煙していないことを不思議に思われ、「なぜあなたは喫煙していないのですか?」と問われた際、それに対し「喫煙?そんなバカなことする訳ないだろ。喫煙の権利はバカとガキと黒人にくれてやるんだよ。金になるからな」と回答したそうです。
思えば、大学で同じサークルの非喫煙者だった友人がJTから内定をもらっていましたが、彼曰く『煙草に興味無いけど高給でホワイトだから受けただ
け』と言っていたくらいなので、上記不一致のメカニズムはマネジメントから平社員レベルにも浸透しているのかもしれません。
また、別視点ですが「一流のビジネスマンは喫煙しない」という考え方もあります。この哲学を取り入れているのが国内最大級のEC帝国を築きあげた楽天の三木谷氏です。
彼はハーバードMBA時代、現地で知り合った優秀な同期が誰一人として喫煙者でなかったこと。ウォールストリートで出会う一流の金融マンからは煙草の臭いが一切しなかったこと。に感銘を受け、『一流の人間は喫煙なんてしない』という哲学から二子玉川の本社では基本的に禁煙とし、社員にも卒煙するよう呼び掛けているようです。※大学3年のインターンの時にお邪魔した以来なので、いまは違うかもしれません。
また、ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義氏も同様に喫煙に反対しており、2020年10月を目途に本社を現在の汐留から竹芝に移転する新社屋では完全禁煙とすることを明言しています。(ちなみに、この新社屋は米国で上場予定であるWeWorkがプロデュースするとのことで、とっても先進的なオフィスになるそうです。)
なんで煙草がそんなにダメだと思うか
例えば、コカ・コーラやマクドナルドに投資することは間接的に生活習慣病を誘発しているとか、そういった投資先のデメリットもあるのに、何故タバコばかり叩かれるのかと言えば、『自身の健康を害するだけで無く、ごく身近な周囲の人の迷惑にもなっているから』だと思います。
私自身大学でZARAのバイトを始めてから株式投資をするまでの数年間、なんなら今年に入るまで毎日タバコを吸っていたので、喫煙者の気持ちやタバコの美味しさ(息抜き感)もわかります。
ですが卒煙してから特に思うのは、タバコの臭いって喫煙者には気にならないかもしれないですが非常に臭いですし、その煙によってこっちまで受動喫煙して健康を害されているかと思うと、マジで最悪な気分になります。(タバコを吸っていると、吸わないマジョリティーの感覚を忘れていました・・)
また一部の喫煙者が路上喫煙に、ポイ捨てなど明らかに反社会的な行為をしているのもネガティブ要因になっていると思います。
なぜ煙草をやめられたか?
私は株式投資を始めた際に入金力を月24万円にするために固定費の削減に力をいれました。その際、投資家界隈でまず始めに削るべき項目として通信料金や嗜好品費(タバコ・不要な定額サービス)が槍玉にあがっていることに注目しました。
私は3~4日で一箱(約500円)吸っていたので、月々約5,000円(年間6万円)もタバコに浪費していたのです。そして何より、タバコ会社の収益率を見て、喫煙者(搾取される側)から搾取する側(株式オーナー)になりたいと強く感じました。(しかも喫煙で健康を害しているなんて言われたら、そりゃすぐに辞めよう・・ってなりましたね笑)
23歳、社会人2年目の終わりに、無駄なものに浪費したり負債を抱えるよりも、資産に投資してお金に困らない生活をするというロバート・キヨサキ先生のアメイジングな考えに触れたことや、そこから米国株投資に目覚めたことで、喫煙なんて非合理的なことをしたいなんていう
欲求は消え去りました。
お金持ちになりたいなら煙草を今すぐやめよう
タバコをやめたおかげで、月5,000円も多く投資資金にして資産を築けるようになりましたし、時には投資だけではなく毎日のちょっとしたお菓子やランチに回すことで、より有益に5,000円を使えるようになったと感じています!
だって3,000円あれば恵比寿のロブションで一番安いランチプレートだって食べられるんですよ?♡(本末転倒)
フジテレビ系で日曜14時から放映しているノンフィクションで特集されるような生活保護スレスレの人達や、私の地元の駅前にいるブルーカラー、パチンコ屋に入り浸っている人達(ネット用語を拝借するなら、いわゆる底辺に近い人達)を見れば、みんな大したお金も無いのに基本的にタバコを吸っている印象です。
今後、先進国の中で格差が広がっていく一方で、非富裕層の日々ストレスを抱えている人達はタバコを辞めらず、ずるずる吸い続けるでしょう。またアフリカ地域を中心とした途上国では少しずつ生活水準が上がってきており、これまでガソリンの空きボトルをシンナー代わりに吸っていたような人達がタバコに手を出したりと、まだまだ喫煙文化が終わることは無いでしょう。
依存性が非常に高く、原価数円のタバコを値上げされても必死に買い続ける喫煙者。。これなら儲かる理由がよくわかりますよね??でも、どうか投資を志しているような皆さんはタバコなんて絶対に避けて、そういった企業のオーナー側(株主)に回るべきです!
今となってはタバコは大嫌いだけど、どうにもこうにも絶対に無くならないだろうし、どうせなら私達はそこから"旨い汁"を吸うべきだと思います。(とはいえ、ESGの圧力が強いのも事実なのでタバコ株への投資は程々にしましょうね。。)
無駄な支出を削ることは個人投資家の鉄則ですが、タバコなんかにお金を掛けていては"相対的に"明るい人生は遠のきます。もし喫煙しているなら今すぐにでもやめて、もっと他のことにそのお金を回すことをお勧めします(`・ω・´)
余談ですが考えてみると、もはや『もうお金が有り余って仕方ないぜ!』って人が喫煙するくらいが、本来ちょうどいいんじゃないでしょうかね・・?笑
『お金の無い人が吸ってる場合じゃないでしょ』とは思いつつ、それくらいしか娯楽が無い生活水準の層をターゲットにしている訳で。やはり考えれば考えるほど、タバコは永続するような気がしますね、シーゲル先生。。笑