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【脱バフェット太郎】米国株高配当投資を辞めた3つの理由

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こんにちは、nisaちゃんです。

 

以前からブログを読んでくださっている方や、Twitterで仲良くさせて頂いている方は私が『nisaちゃん11種』と題して、米国の大型連続増配/高配当株を中心とした配当再投資法を実践していたのをご存知かと思います。

 

知らんわ!という方向けに補足すると、私は2020年1月末頃までこのスタイルの個人投資家でした。

 

元々はバフェット太郎さんの著書『バカでもできる米国株高配当投資』という投資本を八重洲のブックセンターで偶然出会ったおじさんに勧められて、このようなインカムゲインを軸とした投資手法を始めました。

 

やけにこの出会いをはっきり覚えているのは、その日彼氏と東京駅でご飯の約束をしていたからですね。笑

 

時間潰しのために入った本屋で見知らぬおじさんから米国株投資について語られた衝撃と、そのせいでデートに遅刻して怒られたというダブルパンチで私にとっては忘れられない一日になりましたね。。

 

2019年2月にこのおじさん&バフェット太郎本に出会って、そこからすぐに米国株投資を始めたのでかれこれ約1年間、毎月24万円を連続増配&高配当株で構成された11種の個別株に投じてきましたが、

 

 

 

 

 

 

 

 

この度、高配当株への投資を辞めることを決意しました!

 

※Twitterでは以前から公言していましたが、ブログでも改めて決意表明させていただきたく。。

 

同じスタイルであることを理由に仲良くしてくれていた方もいらっしゃると思いますので、この記事ではその釈明と言いますか、なぜ高配当株への投資を辞めるのかについて理由をまとめました。

 

この記事から新たな発想や気づきを提供できれば幸いですし、これからも米国株投資は辞めないので仲良くしてもらえると嬉しいです‥(´;ω;`)泣

 

この記事を読むと分かること

社会人3年目の24歳OLが、毎月24万円を高配当株に投資してどうなったか? その感想をまとめてみたよ!なお、まだ投資歴の浅い主に若年層の方を対象に書いています。※私個人の感想なので特定の投資法を否定するつもりはありません。




なぜ米国株の高配当株投資だったの?

 

高配当投資に出会った当初、わたしは配当金という名の"不労所得"に強い憧れがありました。

 

当時読んでいたロバート・キヨサキの名著『金持ち父さん、貧乏父さん』を読んで"資産"を持つということ。

 

正確にはお金を生むキャッシュマシーンを持つことこそ、労働=人生からの脱却だと気づき、その足で本屋の資産運用コーナーを覗いていたわたしにとって、バフェット太郎さんの著書はまさに渡りに舟だった訳です。

 

単に配当金を得るだけじゃなくて配当再投資することで市場平均を越え、総資産まで最大化できるかもしれない。。最高じゃん!

 

私は元々働くことが好きではなかったですし、土日出勤もあれば残業も多いザ・日系企業の権化であるゼネコンに勤める父親を見て育ったので、労働者のままストレスフルな日々を40年間も送るなんて絶対無理だと就活生だった頃から思っていました。

 

故に、生活費を賄えるだけの配当金や資産を手にすることができればセミリタイヤできる!と考え⇒実行するまでそう時間は掛かりませんでした。



配当金狙いのインカム投資は本来の株式投資

 

自分がやってきた投資法を肯定しておきたいので、これだけはぜひ書いておきたいのですが、

 

配当金目当てで投資することは株式の生い立ちや歴史をみても全くもって自然で、これこそ株式投資本来の姿であると今でも思っています。

 

A.事業を行いたい人(法人)B.応援したい人(投資家)が、支え(出資す)る。

 

そのお礼に、A.が生み出した利益の一部をB.は配当金というかたちで還元してもらう。

 

会計的に言えば、企業は純利益の一部から配当金を株主に支払う。企業は残った利益剰余金を再投資し更に事業を拡大する。

 

このサイクルの中で、企業と投資家が共存共栄のWin-Winな関係を築くことができるのが本来の株式投資の在り方です。

 

だからこそ、配当金というインカムゲインを目的に長期的な投資していくことはごくごく自然!

 

(短期的に株価の裁定取引をするトレーディングの方が、どちらかと言えば邪道な考え方ですね。)



米国株の配当金(不労所得)は心の支え?

 

株式からの配当金は正真正銘の不労所得です。不動産投資の家賃収入を"不労所得"と言う人もいますが、不動産は株式以上に手間が掛かります。(管理会社を使ってもペーパーワークが無くなる訳では無いですし。)

 

バフェット太郎さんがオススメするような減配の可能性が低い連続増配/高配当株への投資はただ積立てるだけで、配当総額は月毎に増加していきました。(総資産額もボチボチ増えた‥)

 

これは素直に嬉しかったです♡

 

株価が一時的に下落しても配当金が毎月1万、2万と入ってくるので再投資する際の心理的なハードルを下げてくれますし、インカムゲインによるキャッシュフローの最大化にも重きを置くことで目先の株価に左右されず株式市場に居続けるための支えとなってくれたとは思います。

 

(ただ今となってはこの考えは少し甘かったなぁと思います。何に焦点を当てるかで見方は変わりますけども‥)

 

また、配当金は株式投資を続けていくためだけでなく私生活にも好影響を与えてくれました!

 

不労所得があると不思議と気持ちに余裕ができます。笑

 

上司に面倒な仕事を頼まれても『このまま配当再投資すれば32歳には月10万の配当金か~ならそんな仕事頑張んなくてもいいやw』って感じで、良いか悪いかは別にしても仕事や会社に支配されてるという感覚が薄くなりました。



ズバリ米国の高配当株は儲かるのか?

 

結論から言えば、『普通に儲かります!』

 

わたしが投資していたのは2019年という近年稀にみる上昇相場であり、米国株投資をしていた人のほとんどが儲かった年だったことは事実です。

 

第二次世界大戦後から現代に至るまでの米国株式市場(S&P500)の平均年率リターンは6~7%と言われていますが、

 

2019年はそれを優に超える+29%程のリターンを生みました。そんな中私のポートフォリオは+10%というまずますのリターンでした。

 

慣れてきた個人投資家はよく機関投資家を真似てベンチマークをS&P500とし、それに勝った負けたという話になりがちですが、初心に帰れば預金金利やインフレ率に勝っていれば問題ない訳です。

 

現在ゆうちょ銀行の預金利率は0.001%、日本はインフレしていませんし米国ですらインフレ率は1%台ですよ?

 

中長期的な視点で見ると、これに比べれば高配当株だろうインデックスETFであろう"何もしてない"よりは確実に儲かっていると言って良いと私は思います。



なぜ高配当投資をやめたのか?

 

ここからが本題です。なんでバフェット太郎仕込みの連続増配/高配当投資をやめたのか?というお話です。

 

結論に入る前に、スター・ウォーズという映画を知っていますか?

 

私はこの映画が好きでシリーズを通して見ていましたが、エピソード1の劇中で印象的な台詞があります。

 

クワイ=ガン・ジンというジェダイマスターが、後の主人公となるアナキン・スカイウォーカーにこう言います。

 

『物事には必ず多面性がある』と‥

 

同じ米国株に投資していても、その人の年齢・性格・資産額・目的の捉え方次第で投資スタイルは変わりますよね。

 

そこで改めて自問自答してみると、

 

①25歳と投資できる年数が数十年以上ある。

②会社員なので毎月給与から積立できる。

③今いまキャッシュフローに困ってない。

手間/ミス無く着実に資産を増やしたい。

⑤資産を作ってから配当金に天下りも良いな。



1年間投資してみて思ったことをポイントで書き出して整理してみると、今すぐ配当金に焦点を当てる必要は無さそうだし無理に個別株で運用せずにインデックスETFを活用するのも良いな!と思いました。

 

1年前の私は配当金を軸に"投資"を捉えていましたが、見方を変え総資産額を軸として"投資"を見つめ直すことにしたのです。

 

でもバフェット太郎さんの本は配当金の再投資が"総資産"を押し上げるって書いてあったけど・・?

 

確かに、、それでも前者を見つめ直した具体的な理由は以下の3点からです。



理由①投資効率が悪い

 

多くのわたしのような若年層の個人投資家が求めていることは"総資産額の最大化"だと思います。

 

そして長期的に資金運用していくなかでその妨げになるのが"税金"です。特に米国株の場合配当益に対して現地課税10%&国内課税の約20%で計30%もの税金が発生します。

 

ちょっと冷静に考えてみて下さい!

 

投資先企業のバランスシートを実質毀損して払い出される貴重な配当金が、30%も税金を取られてから私たちの手元に届いて、それを再度証券会社の手数料掛けて再投資するって結構効率悪くないですか・・?

 

DRIP制度が無い日本の証券会社では仕方ないですが、こう考えると資産形成期には限りなく多くの配当金をもらうよりも無配な位でいいから資産総額を低コストで増やせる銘柄で運用した方が効率的ですよね。



外国税額控除制度も手間が掛かる

 

もちろん外国税額控除制度を確定申告で適応すれば、米国現地課税の10%分は取り返せます!

 

でも結構手間が掛かるしメンドクサイ上に、高年収で所得税が高い人じゃないと全額取り戻すことは不可能です。

 

年収500万くらいだと、たった6,000円分くらいしか取り返せないです。カナシイカナ‥(´;ω;`)

 

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理由②高配当投資は低成長個別株に偏る

 

上述した配当金のメカニズムを理解していればお分かりかと思いますが、良くも悪くも高配当株*ということは純利益を事業投資して成長することを半ば諦めた成熟企業である可能性が高いです。(※バフェット太郎本の場合、そもそも業績悪化で高配当になった銘柄にはそもそも投資しない前提なのでそれらは一旦無視します。)

 

もちろんタバコ会社などそもそも事業投資の必要性が薄いから配当出して株価支えているタイプの企業もありますが、成長性が乏しい企業にヤングマネーを預けてもそう増えないというのは直感的に分かると思います。

 

加えて高配当銘柄だとETFも少なく、個別株から選択する方も多いと思います。

 

もちろんSPYDみたいな高配当ETFもありますけど、チャート比較すれば期待値的にTとかSO選ぶ人のが多いのでは無いでしょうか。

 

この場合、低成長×個別株特有のリスク(不祥事/業績低迷)も抱えることになり、配当金もらってもトータルで負けちゃってるなんていうIRR的にも最悪の状況になるダウンサイドリスクも高まってしまいます。

 

それでも預金利率には勝てると思いますが、やはり若いうちから負けやすい傾向にある投資をする必要性は無いですよね!



理由③配当金好き=高配当投資ではない

 

最後に強調したいのは、高配当投資は誤解されやすいと思ってます。

 

配当金で暮らしたいとか、不労所得で・・と若くして高配当に手を出す人もいれば、

バフェット太郎本の影響で高配当銘柄の再投資を通して総資産を増やしたい人など、

どっちも!みたいな人まで様々です。(昔のわたしですね‥笑)

 

まとめ

前者なら『まず堅実に資産を築いてから配当金目当て(債券等もアリ)の投資をする』

後者なら『DRIPできない日本では非効率的な運用である事実と向き合う』

 

という視点を忘れないことが大切だと思います。クワイ=ガン・ジンの教えを肝に銘じたいですね・・!



まとめ

 

それで結局nisaちゃんは何に投資したのー??

 

と思われた方は以下の記事を覗いてみてね!

 

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2020年時点で、かなり堅実で期待値の高いポートフォリオを構築できたと思います。

 

正直、手間・税制・リターンなど総合的に考えると一番は良いのは国内投資信託『e-maxis slim 先進国/米国株式』だと思うので、迷ったらこれに積み立てとけば当面後悔しない運用ができるんじゃないかと私は思うな~。(DRIP対応してるよ☆)

 

ここまで読んでくれたみんなが自分にあった楽しい投資ライフを送れることを願ってるよー♡

 

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