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17年から始まった空前絶後のハイテク株ブームで、MSFTやV、APPLをはじめTQQQやTECLなどに集中投資することで劇的に資産を増やしている方を散見するようになりました。
かく言う私も正直うらやましいな~と指を咥えつつも、以下の記事の通りの考えからこうした銘柄には手を出していません。
さて、そんなこともあってか分散投資よりも集中投資を勧める方の意見もTwitter等で散見されるようになった気がします。
要約すると、ある銘柄が上昇する!と絶対的な自信が持てる銘柄のみ保有することで、変に多くの銘柄を保有したり、ETF等で無駄にトータルリターンを分散させてしまうことが無くなる。つまり分散投資はナンセンスに成り得るとのこと。
投資を始めた頃の私なら、恐らくアレルギー反応を起こして『いやいやw 分散投資は基本でしょ!だって・・』と初心者向けの教科書を広げていたこと間違いなしですが、今となっては上記の方々の言わんとしていることも理解できます。
日本人で米国株投資の第一人者として有名な広瀬隆雄氏(通称:じっちゃま)の著書であり、米国株だけでなく全ての個人投資家にとってのバイブル『米国式投資の技法』P99にはこんな記載があります。
ある銘柄に関して特別な知識や理解を持っている人、継続的に決算内容の吟味などに時間を惜しまない人なら、ある程度集中投資をするという方法もある。逆に、企業の裏まで見抜けない人は分散投資しておくことで何かあってもダメージを限定的にできる。
まさに集中投資家の言う通り、『銘柄に対する深い知識と理解に裏打ちされた絶対的な自信』があれば集中投資する合理性はありますし、リターンを最大化することができます。
しかしながら、こんなことができる個人投資家は一握りの優れた人間か生粋のギャンブラーのみで、私含め素人の個人投資家すべてに勧められるような投資手法では無いと思います。
私も財務会計の知識や英語力はあるのである程度の銘柄分析はできます。
しかし、あくまで"素人の域"を脱しないし、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で証券ブローカーとして駆け出しの主人公ジョーダン・ベルフォートが、最初に勤めた証券会社の上司は、彼の入社初日に『株が上がるか下がるかなんてプロの俺たちでも分からんよw』という名言を残しています。
つまり多くの人にとって集中投資は敷居が高い一方で、優良銘柄に対する適度な分散投資を心掛けることで大切なお金を"堅実に"運用することが可能になることから私はこの"ナンセンス"を続けています。
もし我こそは!という方がいればぜひ集中投資してみてはいかがでしょう?
どっちに転んでも、それに見合った"リスク"は必ず得られるはずですからね。( ˘ω˘ 😉