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2020年2月14日(金)世間はバレンタイン一色。
みなさまハッピーバレンタイン!💕
素敵な一日をお過ごし下さいね。
(今夜はグロース株を買うよ〜) pic.twitter.com/lvMvkOBINI— nisaちゃん@米国株投資🇺🇸 (@nisa__chan) February 14, 2020
皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか?
この日、オマハの賢人ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK)が2019年Q4時点での保有銘柄を公開しました。
(参考サイト:Warren Buffet Buys Kroger, Biogen in 4th Quarter)
その中には米国S&P500指数連動のパッシブETF(VOOやSPDR)が含まれていたことから、『投資判断が鈍り始めたのか?』『個別株から引退か?』などの声が囁かれていましたね。
そんな中、個別株として新たにバフェット銘柄に仲間入りしたのがクローガー【KR】とバイオジェン【BIIB】です。
クローガー(KR)の銘柄分析
クローガー基礎情報
社名:The Kroger Co.
本拠地:オハイオ州
創業:1883年
事業:小売スーパーとガソリンスタンド
セクター:一般消費財
市場:米国100%
競合シェア:1位:WMT、2位:KR、6位:TGT
時価総額:$25B(約2兆5,000億円)
PER(20/2/14):14.38
PBR(20/2/14):2.56
S&P信用格付け:BBB
クローガー(KR)の財務分析
投資の際に重要になる"売上/純利益/営業キャシュフロー/キャシュフローマージンの増減"と"負債の状態"に注目していきましょう。
損益計算書
大手の小売りだけあってここ直近3年間の売上高と粗利率は安定していますね。
大きく増えることはないですが人口が今後も増加していく米国では緩やかに売上を伸ばしていけそうです。
一方で小売り特有の利益構造になっており営業利益/純利益率ともに非常に低く、純利益を抑え込んでいます。
これは小売店が広大な店舗施設の維持費が嵩むことが原因で、設備投資や人件費がコストの重しになっています。
身近で例えると日本のイオングループの売上高は年間6兆円あるのに対し、純利益は8,000億の売上しかないヤフーと同じ2,000億程度にシュリンクしてしまう事例をイメージすると分かりやすいかと思います。
貸借対照表
資産の部の大部分を占める固定資産のほとんどが土地や店舗などの有形資産です。私的に注意したいのは財務レバレッジの高さです。
負債純資産レシオが非常に高く、手元の純資産の4倍も負債があります。
直近は3.8倍にまで落ちてきていますがあまりにもレバレッジが高いと有事の際に株価下落に繋がりかねないので個人的には好みません。
とは言え日用消費財を中心とした小売業なので事業の特性上、安定した売上とキャッシュが期待できるため過度に憂慮しなくて良いとは思います。
キャシュフロー計算書
安定した営業キャシュフローになっています。まぁ不況でも公共でも日々のお買い物がストップすることは無いですからね。
説部投資を中心とした投資キャッシュフローが重しになってフリーキャッシュフローを圧迫していますね。
それでも毎年FCFを残しせているのは安心です。これが電力会社とかになるとFCFがマイナスなんてことがザラにあるので怖いものです・・。
クローガーの株価は割安なのか?
以前紹介したピーターリンチチャートに則り、PERを15倍に設定し直近EPSを乗じて算出される理論株価との乖離を比較してみます。
理論株価は29.4ドルに対して直近株価が28.23ドルでQ4平均株価は26.57ドルだったので、やはりバフェットは割安なタイミングで購入していますね!さすが!
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【超簡単】ピーターリンチ・チャートを使って割安株を見つける方法を解説
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今回バフェットはクローガーの発行済み株式の1,900万株(2.37%)を取得し大株主となりました。これはバークシャー・ハサウェイのポートフォリオ全体の0.23%に留まります。
バフェット銘柄のクローガー(KR)
小売業として米国でシェアを獲得しており、今後も少しづつ永続していきそうな企業であることが分かりました。
どちらかと言えばオールドエコノミーなのでバフェットが好みそうな銘柄ではあります。
それにしてもバリュー投資の天才であるウォーレン・バフェットは『素晴らしい銘柄をそこそこの値段で買う』ことを徹底していますね。私もこういう買い方を習慣にしていきたいものです。
(お年の割にまだまだ現役で個別株に投資していく彼の姿からは目が離せませんね♡)