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【低金利】60:40の株式債券運用をオススメしない理由と代替

 

 

投資情報誌バロンズからのエントリー記事で、従来良しとされてきた"60/40戦略"が昨今機能しなくなっているとのことです。

 

日本語版だと有料記事なので本記事ではそのサマリーを作成しました!皆様のポートフォリオ戦略の一助になれば嬉しいです🌞

 

※ちなみに英語原文はこちら

 

本記事の内容

①60/40戦略って何がいいの?

②60/40戦略が機能しなくなった理由

③バロンズ流の次世代型ポートフォリオ

④個人的な感想とおすすめ債券ETF



株式/債券の60:40戦略って?

 

現代ポートフォリオ理論を筆頭に古来より株式60%:債券(国債)40%のポートフォリオは長期投資において効率よくリターンを上げると言われてきました。

 

株式も債券も長期的にプラスサムのリターンを上げてくれることが確認されていますから当然と言えばそれまでですが、注目すべきは"効率"(シャープレシオ)です。

 

簡単に言えば、あなたが取ったリスクに対するリターンの最大化が期待できるということですね!

 

せっかく長期投資するなら人間だれしも『リスクを最小限に抑え、リターンは最高にしたい』と思いますよね🌟

 

株式と債券の逆相関について

 

一般的に株式はリスク(変動幅)が大きく、経済状況や企業業績によって資産価値は上にも下にも大きく動きます。

 

一方でインフレなどの目減り要因はありますが、国債のリスクは株式に比べて非常に小さく、リターンもそれに伴って小振りです。

 

そんな株式と債券は逆相関の関係があるとされ、株式が大きく沈むと比較的安全資産に分類される債券は買われ価格が上昇します。

 

そのため弱気相場では債券価格が株式の代わりに上昇、ポートフォリオのリスクを平準化しリターンを守ってくれます。

 

また債券の場合、金利に応じたインカムゲインも期待できることから株式が好調際は配当金を受取つつリターンを確保できることから、『60/40戦略』は長期投資家にとって効率的に資産運用できる手段として評価されてきました。



株式60/債券40の実績と課題

 

過去40~50年の間、当戦略は目覚ましいリターンを上げており1983年~2010年の年平均リターンは+9.9%とS&P500の+11.2%に切迫しています。

 

※もちろん株式100%の方が最終リターンは大きいですが変動幅も大きいので狼狽売りや心理的な負担が付き纏います‥💦

 

しかし皆さんもご存知のように空前の低金利ブームで米国長期金利すら+70bpとゼロ金利付近で停滞しています。既にマイナス金利を導入している日本の個人向け国債利回りは+50bpほどです。

 

※ちなみに間違いなく上級国民枠である滝川クリステルさんも資産の半分を日本国債で運用していましたね!!笑



60/40ポートフォリオの期待リターン予測

 

こうした極度の低金利下では債券投資による金利(配当金)収入は期待できず、さらに価格の上昇余地も無い(これ以上米国は金利を下げない)ので従来のような機能を債券が果たせなくなっていることが指摘されています。

 

そこで向こう十年間での60/40ポートフォリオの期待リターンを見てみると年利+3.6%と予想され、インフレ調整後の実質利回りがほとんど得られないことから機関投資家(退職基金や年金機構)を中心に60/40戦略の見直しを迫られています。。



60/40ポートフォリオの代替案

 

では古来から良しとされてきた60/40戦略の次世代戦略として、2020年以降次の10年間はどのような運用戦略があるでしょうか??

 

記事の中で提唱されている代替案としては『ハイイールド債(HYG)+転換社債(CWB)+REIT(VNQ)+公益セクタ(XLU)』のハイブリッド戦略が挙げられています。

 

というのも1987年以降、これらの均等保有戦略は年利+10%とS&P500の+11%とほぼ等々のリターンを上げているのです。

 

金融機関の試算では向こう10年間での期待リターンは以下の通りです。

 

『ハイブリッド40%+国債20%+株式40%』➤年利+4%

『ハイブリッド60+株式40%』➤年利+5%

 

ハイイールド債のような信用格付けが低い債券はジャンク債は、国債と異なりコロナショックのような有事の際に売り込まれる傾向にあるためボラティリティーは比較的大きくなります・・。

 

それでも株式100%よりはリスク(変動幅)を抑えられるため、ハイブリッド戦略の期待リターンが+5%であるならS&P500のそれよりシャープレシオをあげることができると期待はできますね!



株式と併せた債券投資ならBLVがオススメ

 

ここからは私個人の感想になりますので、バロンズの記事の内容ではありません。

 

わたしは性格的に含み損やハイボラをあまり気にせず投資できるタイプなので、シャープレシオは気にせず最終リターンを求めて株式100%で投資しています🔥

 

ですが改めてこうした記事を読んでいると、リスク/ボラティリティを抑え心穏やかにリターンを実現にしていく『60/40戦略』の構想は好きです。

 

バロンズの記事に出てくるハイブリッド戦略としてハイイールド債(HYG)などの組み込みが挙げられていますが、個人的には『BLV』の方が良さそうだなぁと思っています!(私も最近見つけたんだけどね笑)

 

このETFは米国10年以上の長期債を中心に『国債+投資適格債(社債)』をバランス良く配合しているバンガード社の商品で、経費率も0.05%と格安です。

 



社債はハイイールド債ほどでは無いですが金利が高いため、【BLV】は3~4%の配当利回りがあるのに加えて長期国債によるキャピタルゲインも期待できる優れもののETFだと私は思います♡

 

言うならば【TLT】や【VGLT】のような長期債ETFと【BND】のような総合債券ETFをミックスさせたETFが【BLV】って感じ!

 

REITはアフターコロナの世界でインフラ系じゃないと怖いし、ハイイールド債もボラの割にトータルリターンが素晴らしい訳でも無い。。💦

 

従来の債券枠の代替という文脈なら社債も加えて国債とバランス良く持つか、低ボラな公益セクター株が良さそうですね。

 

nisaちゃん
金利が上昇して価格が下がったら【BLV】購入が良さそうだね

 

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