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今週3/15週の米国株式市場の騰落率はリーマン・ショックがあった2008年10月以来で最悪の一週間を記録しました。
三連休初日となった昨日3月20日(金)の先物取引ではNASDAQが上限リミット+5%のサーキットブレーカーが発動。
ダウ/S&P共に+4%とTwitter界隈では『一時的な底打ちが見えたのでは?』『こっから猛チャージや!』という歓喜のツイートに包まれ始めていました‥
期待通り寄り付きでは+400ポイントの上昇を見せ、連日の下落から反発の兆しを見せた米国株式市場ですが、
大引け最後の2時間で一転下落トレンドに入り終値19,173ドル(▲913ドル)の▲4.55%で取引終了。。ちーん
この一週間で▲17%の下げ幅を記録し、リーマンショックのあった08年10月(▲18.2%)以来で最もボラタイル(不安定)な相場となってしまいました。
※ちなみにS&Pは4.3%下落し2,304ドル、NASDAQは3.8%下落の6,879ドルで着地。
今週あった3つの下落要因
今週起きた株価下落の要因は大きく3つ+αです。一つづつ見ていきましょうー!
特に昨晩の大引け前に下落トレンドを形成した要因であるCME系ローニン・キャピタルが先物取引でロスカットを受け、金融市場は揺れています。
①NY州で発令された在宅指示
コロナ感染者数が増加しているニューヨーク州では金曜、エッセンシャルな業種を除きすべての人達に在宅勤務指示を出しました!
これにより薬局や食料品店を除く、大半の事業に従事する労働者は基本的に在宅対応することが義務づけられた訳です。
わたしの会社も絶賛在宅勤務中なので別に大したことではない気もしますが、多くの業種にとって在宅勤務体制を整えることは容易ではないですし、従来通りの営業活動にマイナス影響が出るとの公算が大きく、市場心理に悪影響を及ぼしました。
②不安定な原油価格
先行き経済への不透明感から先週から引き続き、原油価格の下落と不安定な価格が市場に揺さぶりを掛けていますね。
ロシアのせいでOPEC+の協調減産が破談に終わり、もはやサウジアラビアしか利益が出せないような原油価格になっているのは周知の通りです。
なんでロシアは減産協力して原油価格を安定させないのか疑問でしたが、プーチンは一時的に血を流してでも米国のシェール企業に打撃を与えたいようですね!
1バレル20ドル台というドン・キホーテ価格の原油が世界に出回れば、目下赤字にはなりますがシェールからの代替効果が期待でき、ロシアはシェール事業でホクホクだった米国に一矢報いることができますからね!
急速に進むドル高
世界経済の先行き不安から基軸通貨の確保が急務になっており、米ドル買いに強い圧力が掛かっています。
金曜の明け方1ドル=111円にまで急速な円安を引き起こしていたことは皆様もビックリされたのでは無いでしょうか?
(インスタのストーリーで大学時代のプルくんが、ここぞとばかりに米ドル建て保険の重要性を説き始めていて笑いましたが・・笑)
ドル高は米国の経常収支に悪影響だ~とか、そういうレベルの話ではなく、いまここで懸念材料になっているのは新興国におけるデフォルトリスクです。
新興国のドル建て債務はここ数年増加傾向にある中で相対的に自国通貨が弱体化すれば、その分ドル建て債務は膨張してしまいます。
この影響を最小限に留めるためにさっそく韓国ではウォンとの通貨スワップが行われており、FRBは新興国への米ドル供給を続けていくとしています。
+αのマイナス要因:CME系ローニンキャピタルが追証
金曜大引け前の下落を誘発した最大の要因は、CME系の『ローニン・キャピタル』が先物取引でロスカットを受け保有していた持ち高を強制売却されたというサプライズです。
米国最大の先物取引所シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の傘下にある『ローニン・キャピタル』がVIXや債券先物取引で証拠金の支払い不能に陥り、保有していた売買ポートフォリオの一部を同業他社に強制売却させられました。
個人投資家で言うところの追証からのロスカットを喰らってしまった感じですね。。
これを受け、コロナウイルスによる不安定な相場がリーマン・ショック時に見られたような金融破綻や債務不履行を連鎖させるのはないかという恐怖心理が株式市場を覆いました。
まとめ
もはや期待されるプラス材料はコロナの収束から、実際経済への影響がどれほど軽微に留まるか?の見通し次第になってきていますね。
まだまだ感染者数が増加していることや、上述した傾向が続くと考えられる来週以降も株価の乱高下が予想されます。
とはいえ機関投資家と違って、我々個人投資家はこうした状況でも無駄な売買をせず、落ち着いて優良銘柄への積立投資を継続するのみですね!
それではみなさん、良い三連休を過ごしてね~♡