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【高配当株】ADR銘柄のBTIとPMを売却した理由

BTIとPMの売却益

 

先月から1年間続けてきた高配当/連続増配に絞った配当再投資を脱却することを決意し、ポートフォリオの改革を進めています。

 

前回から続く第二弾ということで、今回は高配当投資家に人気のタバコ株の王者:ブリティシュ・アメリカン・タバコとフィリップモリスを売却しました。(コロナ・ショックの狼狽ではなくその前の出来事です笑)

 

前回売却した高配当株はこちらで紹介してます!

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売却の理由は高配当株の何が悪い訳でもなく純粋にグロース株を持たな過ぎることに対する勿体無さと、個別株の特有のリスクを抑える狙いからです。

 

段階的に現在保有している高配当株の売却を進めている訳ですが、中でもタバコ株を優先した理由を書いていきたいと思います。



高配当タバコ株:BTIとPMの魅力

 

配当投資家のバイブルであるジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来』のなかでも絶賛されるほど過去のトータルリターンが高かったフィリップモリスなどのタバコ株は、ESGの観点から機関投資家に敬遠されがち+度々起こる訴訟問題やFDAの規制に苛まれ常に株価は割安で放置されることが多いです。

 

しかしながら、優良な銘柄が割安になればなるほど投資家は効率的に株数を増やすことができるので高配当+キャピタルゲインの果実を両手で得ることも可能です。

 

例えばBTIは2018年、旧レイノルズ・アメリカンの吸収を経た主力のメンソールタバコにFDAが販売禁止等の規制を検討していることが公表されると大きく株価を落としました。

 

BTIの株価チャート

 

その後、嫌煙派だったFDA長官が退官してからというもの何の音沙汰も無く結局株価は底打ち現在反発しています。タバコは既得権益との絡みやより過剰なドラッグやハーブに走ることを抑止する必要悪的な存在であり、中々踏み込んだ規制ができないことも強みですね。

 

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タバコ会社のフリーキャッシュ

 

PMやBTIのビジネスは投資コストの掛からない紙巻きタバコを販売することがメインです。端的に言えば"葉っぱを巻いて袋詰めして出荷"するだけですから原価コストもそれほど掛かりません。

 

しかも!その依存性の高さから顧客は一度購入すれば継続的に収益貢献+簡単に解約(禁煙)すること無いため、もはや流行りのサブスクリプション・ビジネスと遜色ない安定事業です。

 

それゆえ、特にBTIの財務諸表(Yahoo! Finance)はピカピカのピカです!社債格付けAAAを誇るジョンソンエンドジョンソン(JNJ)ばりに安定した売上/純利益/営業キャッシュフロー/自己資本を有しています。

 

MOなど米国限定のタバコ会社と違って多国籍企業であるPMとBTIは新興国での新規開拓や先進国を中心に加熱式タバコも手掛けているので今後も劇的に収益が落ち込むことは無く、配当利回り5%前後提供してくれると思います。

 

ADR銘柄はNISA口座で配当金がほぼ無税に!

 

BTIは英国籍でPMはスイス籍になるので米国株にあるような配当金に対する10%の現地課税がありません。

 

そのためADR銘柄(米国預託証券)として少額な手数料が発生するだけで、10%も税金が発生することが無いのは配当生活にとって有利です。

 

しかもNISA口座で保有すると国内課税の20%も無いため、配当金に対してほぼノーコストで受取ができるので非常に重宝します。仮に特定口座で保有しても確定申告で外国税額控除申請をする必要もないですしね♡(そもそも外国税が無いので)



高配当タバコ株:BTIとPMのリスク

 

タバコ株は割安に放置されながらも高い配当利回りが期待できることや株価が反発した際にトータルリターンを押し上げてくれる。というのは魅力的に聞こえますが、その分リスクも大きいです。

 

世界的な禁煙ブームの流れは益々拡大しており、ついに今年から日本でも屋内喫煙が原則禁止になりつつあります。

 

私自身、先日実家に帰省した際に愛煙家だった父が会社から喫煙所が撤去されることをキッカケにタバコを辞めていたことを知り、禁煙化に向けた脱煙草ブームの煽りはその影響力を強めいてるんだなぁと痛感しました。。

 

一方でBTIは屋内喫煙に対応したVELOという無煙タバコの販売を今後日本でも強化していくことを発表しているのでホルダーの方は過度に悲観する必要なしかもです。まあ喫煙者に受け入れられるかは未知数ですが・・(参考:無煙煙草が日本で脚光を浴びる可能性

 

先進国を中心とした販売数の落ち込みを補うための値上げもいつまで続くかわかりません。。かつて1箱200円だったタバコが500円にまで上昇していて今後も値上げを続ければさすがに(特に若年層は)購入を諦める人も出てくるのではないでしょうか?

 

機関投資家の資金が引き上げられつつあること、将来的なファンダメンタルの悪化が容易に予測できる中、果たしてどこまで増収増益を続けらるか不安なまま長期で積み立て投資するのはどうなのか?と思い、今回の売却の最優先候補となりました。



売却益と配当益

配当利益 売却利益
フィリップモリス(PM) $226(2.5万円) $401(5.1万円)
ブリティシュ・アメリカン・タバコ(BTI) $156(1.7万円) $378(3.9万円)
合計 $382(4.2万円) $779(9万円)

 

高配当株を売却する際に重要視しているIRR(内部収益率)も大幅にプラスでお別れできたので満足です♡

 

この取引の1週間後くらいにコロナショックで市場が荒れ始めたので運よく高値で売り抜くことができました。この利益と回収した元本で60万円は確保できたのでグロース株購入の軍資金にしたいと思います!

 

まとまったお金ができたら不労所得目的でまたいつか買い戻すかもしれませんが多分20年後くらいになるかな・・汗

 

ま、その頃も多分タバコは不滅だと思いますけどね!(株価は、、分かんないですが・・笑)

 

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